年次有給休暇の取得は、労働者の権利であり、使うか使わないかは自由です。しかし、実際には周囲の状況や心理的な要因によって、年休を使うことをためらうこともあるかもしれません。
年休は働く人の心身のリフレッシュを図ることを目的としています。この目的を達成するためには、労働者と事業主の双方に役割が求められます。
2019年4月からは、全ての企業において、年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者（管理監督者を含む）に対して、年休のうち年5日を使用者が時季を指定して取得させることが義務付けられました。これにより、労働者が自発的に年休を取得することを促すことが求められています。
事業主は、労働者に対して年休の重要性やメリットを説明し、積極的な休暇取得を支援する環境を整えることが必要です。柔軟な勤務体制や代替措置の提供、労働者同士の相互理解やコミュニケーションの促進など、様々な取り組みが求められます。
年５日の年次有給休暇の確実な取得
