新人社労士の新田です。

年次有給休暇(以下、年休とします)の取得率は令和3年に58.3%となり過去最高となりましたが、政府は令和7年までに70%を目標としています。

そもそも年休取得率はどのように計算しているのかというと、

年休取得率=全雇用者の年休取得日数÷全雇用者の年休付与日数(繰り越し分除く)×100(%)
となっています。

例えば従業員数3人の事業所で
A従業員が前年度繰越10日、当該年度付与20日のうち、年休を25日取得
B従業員が当該年度付与20日のうち、年休を15日取得
C従業員が当該年度付与10日のうち、年休を5日取得

この場合
全雇用者の年休取得日数(a)=A25日+B15日+C5日=45日
全雇用者の年休付与日数(b)=A20日(繰越分を除いた日数)+B20日+C10日=50日
年休取得率=45日(a)÷50日(b)=90%
ということになります。

事業主は年10日以上年休を付与された従業員に対して5日は取得させなければなりません。
年休を取得しやすい環境づくりや計画年休を利用して取得率向上を目指しましょう。

「10月は年次有給休暇促進期間です。」リーフレット 厚生労働省

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