特定社労士の比嘉です。

今年9月下旬、突然アナウンスされた「年収の壁」。支援パッケージなる言葉も登場し、ネーミングの妙で食いつきました。

○○の壁といえば、昭和男の私は「ベルリンの壁」「バカの壁」を想起します。今の世代は「有吉の壁」でしょうか?

「バカの壁」刺激的なタイトルでした。450万部売れたベストセラー本のタイトルですが、自分の知らない世界を 積極的に知ろうとしないのがバカな人だそうです。職場のトラブルで、ジェネレーションギャップが原因のことも増えました。人の気持ちを想像する力が必要な時代と感じています。

投稿の趣旨が不明になってきましたが、年収の壁です。ベルリンのように、年収の壁を崩壊させてくれるのかと期待しましたが、逆でした。社会保険の壁は130万とされていますが、これははるか大昔、私がMドナルドで時給340円で働いていたよりも前に決まった基準です。ここ沖縄でも最低賃金が900円に迫る中、この130万の壁は堅持されるようです。

2023年から3年間、連続2回までは「一時的な事情」があれば、130万を超えても、直ちに扶養を外れないとされました。一時的な事情とは、分かりやすく言うと、「残業のため」です。

社会保険の扶養に入り続けるため、特に配偶者は130万円を超えないように労働時間の調整をしています。最低賃金の上昇に伴い、労働時間を増やすこともできず、少子高齢化も相まって労働力不足は事業運営に大きくのしかかっています。

社会保障制度を維持するためには、国民にも負担を求めていくとのメッセージで、益々の自助努力が求められそうです。

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