特定社労士の比嘉です。

ここ最近は、試用期間がらみのブログを上げていることに気づきました。実際、お客様から相談を受けることも多く、皆さん悩みを抱えていらっしゃることの裏返しと感じています。

例年6月から7月にかけて、4月に入社した新入社員が、まったく仕事ができず、指導にも反抗的なので解雇したいという相談を受けることがあります。その時に思うのは、「ではなぜ採用したのですか?」です。超売り手市場となっている昨今では、応募者も少なく、いざ面接となると、「いつから出勤できますか?」と労働条件の折り合いをつける場となっているようです。

「新入社員を複数採用したが、一人がまったく仕事をしない」と相談を受けたことがあります。周囲のモチベーションやパフォーマンスを下げてしまうことになり、厄介です。全く仕事をしない状況をほっておくと、頑張らないほうがこの会社ではいいんだと、誤解を招くことになってしまいます。

そのような状況であれば、極論では、雇わなかった方が組織としては良かったのです。お金を投資して組織のパフォーマンスを下げていることになります。

企業側として、なぜそのような採用を実施したのか、改善の見込みはないのか、次年度以降同様のケースが生じないのかも含めて検討する必要があります。

前記のとおり、現在は超売り手市場ではありますが、何となくの採用ではなく、必要な人材要件(能力・スキル・経験・人柄・属性等)を事前に明確にし、取り組む必要があります。そうすることで、人材のミスマッチを軽減することができます。

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