特定社労士の比嘉です。
先日、建設業雇用管理責任者講習の講師を務めました。講義の内容で、パワハラもあり、そういえばこんなこともあったなーと、思い出したので受講生に紹介しました。
「やーの1メートルはこんなだばー」2年前、自宅横の空き地にマンションが建ちました。騒音もあり、早く工事が終わればいいのによ、と常に考えていました。現場で働く方はそれ以上に、早く完成させなければと必死に働いているのにずいぶん自分勝手だったなと、講義をしながら少々反省しました。
そんな工事の最中、現場から怒声が聞こえてきました。20分以上続いていたように記憶しています。きっと大事な材料を無駄にし、親方からこっぴどく絞られているのだと想像できました。
大声で怒鳴る気持ちもわからなくもないです。ですが、どうすれば正確に1メールに切断できるのか、具体策が示されていませんでした。長時間、ただただ、感情をぶつけられ続けた部下のことを思うといたたまれない気持ちになりました。
部下の指導において、「怒る」と「叱る」を意識して使い分けることが重要です。指導する際、その発言は業務を遂行するための手段として不適当な言動でないかどうか冷静に判断しましょう。
その場面での、自分の感情に気付くことも重要です。怒りは第二次感情とされています。その原因となった第一次感情に焦点を当てると冷静になれます。
第一次感情には、不安、ストレス、痛み、悲しみ、苦痛、寂しさ、弱さ、絶望、悲願etc 様々なものがあります。
また、指導の際は、相手を攻撃するのでなく「自分の要望を伝える」ことに徹しましょう。さらに、丁寧な言葉遣いをこころがけることで、感情のコントロールにもつながります。