特定社労士の比嘉です。

社員50名以上の事業所の場合、産業医を選任することが法律で義務とされています。
産業医選任についての相談で多いのが、産業医が精神科医であった方がよいのかということです。職員のうつなどの心の問題、いわゆるメンタルヘルス対策が企業に求められている中、産業医に精神科医としての専門知識を求めたい企業の気持ちも理解できます。

しかし、産業医の絶対数が不足している中、精神科医+産業医というのは、かなり数が少ないというのが現実です。産業医に求めるメンタルヘルスの知識はどの程度あればいいのかではなく、下記のポイントに留意されるといいでしょう。
①うつ状態である社員に対して、うまく精神科や心療内科につなげることができるコミュニケーション能力
②精神科や心療内科の医師とコミュニケーションをとりながら、復職や退職のタイミングを見極めることので
 きるコミュニケーション能力
 
この2点が重要とされています。医師の選任というと、得てして何科であるか、精神科での経験はあるのかなどに関心が行きがちですが、上記ポイントを持たれるといいと思います。

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