ブログ 勤務間インターバル制とは【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 平成30年の働き方改革の一環として勤務間インターバル制度の導入を企業の努力義務としていますが認知度が低い状況です。 勤務間インターバル制度とは、1日の勤務終了後、翌日の出社までの間に、一定時間以上の休息時間(インターバル)を設けるものです。一定の休息時間を確保することで、労働者が十分な生活時間や... 2023年4月26日
ブログ 特例対象事業所とは【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 労働時間は原則として週40時間となっていますがいくつか例外があります。その一つに週の労働時間を44時間とすることができるのが特例対象事業所です。 特例対象事業場となる要件は①常時10人未満の労働者を使用する事業場②商業(卸売業、小売業、理美容業、倉庫業、その他の商業)、映画・演劇業(映画の試写、... 2023年4月24日
ブログ 別居する健康保険の被扶養者【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 健康保険に加入していて子を被扶養者にしている方もいるでしょう。4月になり進学や就職のため子が1人暮らしをするために別居することになる方もいらっしゃると思われます。 別居する場合の健康保険の被扶養者の要件は、年収が130万円未満かつ収入が扶養者(被保険者)からの仕送り未満であることです。そのため別... 2023年4月19日
ブログ 就業規則は正確に【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 第二種認定計画を進めていて就業規則を確認すると「再雇用後の労働条件については非常勤職員就業規則に従う」という記載がありました。そこで非常勤職員就業規則を確認しようとしたのですが、あるのは有期雇用就業規則でした。非常勤就業規則と有期雇用就業規則は同じものとも思えますが、雇用環境均等室に確認してみた... 2023年4月17日
ブログ 年次有給休暇の繰り越しについて【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 年次有給休暇は労働者の権利ですが付与された日から2年で時効により消滅します(労働基準法115条)。付与された日が消滅時効の起算点となるので繰り越しは翌年までとなります。 例えば令和3年4月1日に年休が20日付与され5日取得して令和4年4月1日を迎えると15日分を繰り越し、新たに20日付与され35... 2023年4月14日
ブログ 特別条項の休日労働について【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 36協定の届出をしても時間外労働のには限度があり1か月45時間、1年で360時間までとされています。ただし特別の事情がある場合特別条項つきの36協定の届出によりは年720時間、単月100時間未満(休日労働含む)、複数月平均80時間以内(休日労働含む)、限度時間を超えらるのは6か月まで可能となりま... 2023年4月12日
ブログ 時間外労働の根拠【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 前回は36協定の届出をすることによって時間外労働の免罰的効力が発生するという話をしましたが、免罰的効力というのは労働基準法上の罰則が免除されるだけであり、労働者に対して時間外労働を命じることができる民事上の効力まで発生するわけではありません。 労働者に時間外労働を命じるためには労働条件通知書(雇... 2023年4月10日
ブログ 36協定の効力発生日【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 労働時間は原則1日8時間、週40時間(特例措置対象事業場は週44時間)までと労働基準法で定められており違反すると罰則(6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金)があります。時間外労働は書面による労使協定(いわゆる36協定)を締結して労働基準監督署に届出をすることで免罰的効力が生じます。 36協定は... 2023年4月7日
ブログ 雇入れ時の健康診断について【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 新年度が始まり、新たに社員を雇入れる事業所もあると思われます。 事業者は、常時使用する労働者を雇い入れるときは医師による健康診断を実施しなければなりません(安全衛生規則第43条)。ただし、医師による健康診断を受けて3か月経過しない者を雇入れる際は健康診断の結果を証明する書類を提出してもらうことで... 2023年4月5日
ブログ 労働者の代表の選び方【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 36協定届には労働者代表の選出方法についての記載欄がありますが、挙手、選挙、推薦、話し合いなどの方法で選ばれることが考えられます。 先日、労働基準監督署に提出しようとした36協定届では労働者代表の選出方法について「抽選」と記載されてたものがありました。監督署の担当者も少し驚いた様子で問題ないのか... 2023年4月3日
ブログ 固定残業代【新人社労士奮闘記】 固定残業代【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 昔勤めていた会社で固定残業代を支給していたのですが何時間の残業に対してものなのか明確でなく、出退勤の記録もなくて何時間残業したのか分からないものでした。「固定残業代」とは、その名称にかかわらず、一定時間分の時間外労働、休日労働および深夜労働に対して定額で支払われる... 2023年3月31日
ブログ 変わりやすい気温に注意【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 先週は暑くて衣替えをしたというのに今週はまた寒くなってしまいました。スーツはクリーニングに出して冬物は片付けてしまったのですがまだ早かったようです。 気温を見るとそれほど寒いというわけではないですが暑い日が続いていたために体感的に寒さを感じてしまします。 気温の変化が大きいと体調を崩しやすいので... 2023年3月29日
ブログ 寝苦しい春【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 3月も下旬になり春の陽気どころか日が差すと少し歩くだけでも汗ばんでしまう時期になったのでスーツからかりゆしウェアに衣替えしました。 春分の日を過ぎてからは夜も暑く、なかなか寝付けなくて勤務中は寝不足感がありました。寝具は夏用に入れ替え、扇風機を利用して久しぶりに熟睡しました。 季節の変わり目は体... 2023年3月27日
ブログ 割増賃金と最低賃金の計算から除外する賃金【新人社労士奮闘記】 割増賃金や最低賃金を計算するときに除外しなければならない手当がありますがどの手当を除外するのか記憶があやふやになります。 まず割増賃金の計算から除外する賃金は①家族手当②通勤手当③別居手当④子女教育手当⑤住宅手当⑥臨時に支払われる賃金⑦1か月を超える期間ごとに支払われる賃金です。 割増賃金の基礎となる賃金とは?(厚生労... 2023年3月24日
ブログ 請負と労働者派遣について【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 自社で雇用する労働者を他社で働かせるものとしては派遣がありますが正しい手続きを行わないと偽装請負とされてしまします。 派遣と請負は何が違うのでしょうか?まず労働者派遣とは自社が雇用する労働者を他社に派遣して、他社の指揮命令下で労働に従事させることです。労働者派遣は許可制ですから許可なしに行うと罰... 2023年3月22日
ブログ ハインリッヒの法則【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 ハインリッヒの法則というのをご存じでしょうか? 1件の重大事故の背景には29件の軽微な事故がありさらにその背景には300件のヒヤリハット事案があるという法則です。1対29対300の法則とも言われています。 この法則は保険会社の調査員であるハインリッヒさんが数多くの事故の調査をしていてこの法則に気... 2023年3月20日
ブログ 遅刻と時間外労働【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 遅刻をして、遅刻をした分について残業した場合に割増賃金を支払う必要があるでしょうか? 時間外労働について割増賃金を支払う必要が生じるのは実働時間が8時間を超えたときからです。遅刻した分を残業した場合は実働時間が8時間を超えない限り時間外労働の割増賃金を支払う必要はありません。 遅刻した分は残業す... 2023年3月17日
ブログ 代替休暇制度について【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 令和5年4月から中小企業でも1か月あたり60時間を超える時間外労働について割増賃金率が25%以上から50%以上に引き上げられます。 代替休暇は60時間を超える時間外労働の割増賃金の支払いに代えて休暇を与えることによって割増賃金の支払いを免除することができる制度です。 代替休暇を与える時間の計算式... 2023年3月15日
ブログ 3月13日以降のマスク着用について【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 政府の方針で今日からマスクの着用は個人の判断に委ねられるようになりました。 3月の沖縄県での新型コロナの感染者数は100名前後で推移している状況です。 今後は自分の判断でマスク着用するか決めることになりますが、しばらくは様子を見ながらになりそうです。 趣味の映画鑑賞ではマスクを外して観たいもので... 2023年3月13日
ブログ 令和5年4月からの労務関連法改正【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 4月からの労務関連の法改正についてですが大きなものは3つあります。 ①中小企業の60時間を超える時間外労働に対する割増賃金率の引上げ (厚生労働省、中小企業庁) ②給与のデジタルマネー払いの解禁 (厚生労働省) ③常時雇用する従業員が1000人を超える企業の男性育児休業取得状況の公表義務 (厚生... 2023年3月10日
ブログ PDCAサイクル【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 派遣で自動車工場で働いていた頃にQC(品質管理)検定という資格試験を受けて2級まで合格しました。そのなかでPDCAサイクルという項目があるのですが製造業ではよく耳にする用語です。 PDCAサイクルは業務を効率化するための管理方法です。PはPlanで計画、DはDoで実行、CはCheckで調査、Aは... 2023年3月8日
ブログ 事務指定講習【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 ちょうど1年前のこの時期に事務指定講習を受けていたのを思い出しました。 事務指定講習は社労士試験合格後に2年以上の社労士に関する事務経験がない者が社労士登録するために必要となる研修です。事務指定講習の課題には書類の作成があり、26の事例から労働保険にや社会保険に関する書類を60枚ほど作成します。... 2023年3月6日
ブログ 随時改定おさらい【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 先日、年金事務所の調査について立会に同行したのですが、そこで随時改定について知識があやふやになっていたので整理しようと思います。 随時改定は①固定的賃金に変動があり②変動月から3か月間に支給された標準報酬月額と以前の標準報酬月額との間に2等級以上の差が生じていて③3か月とも支払い基礎日数が17日... 2023年3月3日
ブログ 令和5年度の協会けんぽ保険料率【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 令和5年度3月分(4月納付分)から沖縄県の協会けんぽの保険料率が10.09から9.89%となります。介護保険料率は全国一律で1.64%から1.82%に、厚生年金保険料は平成29年以降は18.3%で固定されています。令和5年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表 健康保険料率... 2023年3月1日
ブログ 最近はやりのAIについて【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 AI(人工知能)は最先端技術の一つで一般人が利用するのはもっと先の話だと思っていたのですが、最近は無料で使えるChatGPTという対話型AIが登場して話題になっています。ChatGPTはこちらが質問などをするとまるで人間のように受け答えをするのです。私もさっそく使ってみましたが、適当に質問をする... 2023年2月27日
ブログ 社会保険適用拡大調査【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 先日年金事務所の調査について立会に行ってきました。 令和4年10月から厚生年金の被保険者数が100人を超える事業所(特定適用事業所)では一定の要件を満たした短時間労働者は社会保険の被保険者となります。要件は①週の所定労働時間が20時間以上②月額月額賃金が8.8万円以上③雇用期間が2か月を超える見... 2023年2月24日
ブログ 高年齢雇用継続制度【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 平成25年に高年齢者雇用安定法が改正されて事業主には65歳までの高年齢者雇用確保措置が義務付けられています。高齢者雇用安定法の趣旨は、高齢者が年齢にかかわりなく働き続けることのできる環境を整備することです。 事業主が取り組まなければならないことは、(1)定年を定める場合は60歳以上とする必要があ... 2023年2月22日
ブログ 沖縄の素晴らしいところ(花粉がない)【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 東京や福岡に住んでいた頃は二月の中旬になると私にとって最も辛い時期の到来でした。原因は花粉症です。東京に住んで数年は何ともなかったのですが、ある春から目が痒くなりだして以来毎年花粉症に苦しめられていました。それ以来、春はメガネとマスクと目薬は必須で部屋には空気清浄機をおいて花粉が去るのを祈ってい... 2023年2月20日
ブログ 出産育児一時金の増額【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 出産育児一時金は現在42万円となっていますが令和5年4月から50万円に増額される予定になっています。 出産育児一時金の支給要件を確認しておくと①公的医療保険(健康保険や国民健康保険など)の被保険者または被扶養者であること②妊娠4か月以上で出産(早産、死産、流産、人口妊娠中絶も含む)をした方となっ... 2023年2月17日
ブログ 労使協定と労働協約の違い【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。社労士試験の勉強中に労使協定と労働協約という単語が出てきて両者の違いについて悩んだのを思い出しました。両方とも使用者と労働者が書面でなにかを締結するイメージでどっちがどっちか分からなくなることがありました。 前回は労使協定について解説しましたが、要約すると労使協定は使用者と労働者の過半数を代表する... 2023年2月15日
ブログ 労使協定とは?【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 労使協定については時間外労働の36協定があるのはご存知だと思われますが、そもそも労使協定とはなんなのでしょうか? 労使協定とは労働者と使用者との間で締結される書面による協定で、法律上の義務の免除や免罰効果を発生させるものです。 時間外労働について36協定を例にすると、労働基準法では労働時間につい... 2023年2月13日
ブログ 国民年金保険料が未納だと【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 国民年金保険料が未納のままだと将来貰える年金額が減り、障害年金や遺族年金が支給されない可能性があります。 老齢基礎年金は追納や任意加入で取り返しがつくのですが気を付けてほしいのは障害基礎年金についてです。未納期間中に事故等で障害を負った場合に後から追納することはできず年金がもらえない可能性があり... 2023年2月10日
ブログ 傷病手当金の受取代理【新人社労士奮闘記】 新人社労士の新田です。 令和5年1月から傷病手当金の申請用紙が新しくなっています。以前の傷病手当金申請書には受取代理の記入欄があったのですが新様式では記入欄がなくなっています。 受取代理は本人の承認によって会社等が代わりに傷病手当金を受け取る方法でした。事業主としては社会保険料を本人に代わって支払うので休職により賃金が... 2023年2月8日